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家庭菜園の獣害対策、農薬とヒトデ由来資材はどう選ぶ?違いと正しい使い分け

BLOG|ヒトデ忌避剤|2026-07-19

家庭菜園の獣害対策、農薬とヒトデ由来資材はどう選ぶ?違いと正しい使い分け

獣害対策ヒトデ由来資材家庭菜園

家庭菜園のカラス、ハト、猫、もぐら、小動物対策を調べていると、「農薬」「忌避剤」「忌避資材」「自然由来」といった言葉が混在して出てきます。

そのため、

「農薬より自然由来の製品の方が安全なの?」 「忌避剤は農薬ではないの?」 「野菜の近くでヒトデ由来資材を使ってもよい?」 「鳥や猫の対策に殺虫剤は必要?」

と迷う方も少なくありません。

最初に押さえておきたいのは、農薬とヒトデ由来資材は、単純に効果の強弱で比較するものではないということです。

農薬は、主に農作物の病害虫や雑草などを防除するために、農薬取締法に基づいて登録された製品です。一方、ECOxCOで取り扱うマリンスターシリーズは農薬ではなく、天然乾燥ヒトデ由来のにおいを利用し、鳥や小動物が近づきにくい環境づくりを補助する資材です。

つまり、どちらを選ぶかは「強い方」や「自然な方」ではなく、何による被害を、どのような目的で防ぎたいのかによって決まります。

この記事では、農薬とヒトデ由来資材の位置づけを整理し、家庭菜園で誤解なく使い分けるためのポイントを解説します。

農薬とは何か

農薬は、農作物を病害虫や雑草などから守るために使用される薬剤です。

農薬取締法では、農作物を害する菌、昆虫、ダニ、線虫、ネズミ、雑草などの防除に用いる薬剤や、農作物の生理機能を増進・抑制する薬剤などが農薬として扱われます。

一般的には次のような製品があります。

  • 害虫を防除する殺虫剤
  • 病気を防除する殺菌剤
  • 雑草を防除する除草剤
  • ネズミを対象とする殺そ剤
  • 作物の生育を調整する植物成長調整剤
  • 農薬として登録された誘引剤や忌避剤

ここで注意したいのは、「忌避剤」という名称だから農薬ではない、とは限らないことです。

農作物の病害虫などを防除する目的で使用され、農薬として登録されている忌避剤もあります。反対に、生活環境における鳥獣対策用品や環境管理資材など、農薬登録を受けていない製品もあります。

したがって、名称だけではなく、容器や商品ページに記載された農薬登録番号、用途、対象、使用方法を確認する必要があります。

登録農薬は「危険だから避けるもの」ではない

「農薬」という言葉に、強い薬品や危険なものという印象を持つ方もいるかもしれません。

しかし、農林水産省は、各種試験によって得られた科学的データを評価し、定められた使用基準に従って使用すれば安全性を確保できると判断した農薬を、農薬取締法に基づいて登録しています。登録時には、使用できる作物、対象病害虫、使用時期、使用量、希釈倍数、使用回数などが定められます。

家庭菜園でも、アブラムシ、うどんこ病、ハダニなどによる被害に登録農薬を使う場合は、ラベルに記載された内容を守る必要があります。

特に確認したいのは次の項目です。

  • 使用する作物が適用作物に含まれているか
  • 対象となる病害虫が記載されているか
  • 希釈倍数と使用量
  • 収穫前に使用できる時期
  • 使用回数と成分ごとの総使用回数
  • 散布方法と使用上の注意
  • 周辺への飛散防止

食用作物への農薬使用では、適用外の作物に使用しないこと、使用量、希釈倍数、使用時期、使用回数を守ることが基準として定められています。

したがって、「家庭菜園だから農薬を使ってはいけない」「自然由来なら必ず安全」という考え方ではなく、登録の有無と表示された使用方法を確認することが重要です。

天然由来でも農薬になる場合がある

農薬かどうかは、原料が化学合成か天然由来かだけで決まるものではありません。

天然物を有効成分とする登録農薬もあります。また、化学合成された成分を含む製品でも、登録審査を経て使用基準が設定されているものがあります。

反対に、天然素材を使用していても、農薬登録を受けていない製品を、農作物の病害虫を防除する農薬として使用することはできません。

そのため、「天然だから農薬ではない」「自然由来だから野菜へ自由に使える」とは限りません。

商品を選ぶ際は、原材料の印象だけで判断せず、次の表示を確認しましょう。

  • 農薬登録の有無
  • 商品の正式な用途
  • 対象となる動物や場所
  • 農作物へ直接使用できるか
  • 食用部分への付着に関する注意
  • 使用量や設置方法

ヒトデ由来資材とは

ECOXCOが取り扱うマリンスターは、天然乾燥ヒトデ100%を使用した自然由来の資材です。

撒布用のマリンスターは、商品情報上、ヒトデ乾燥品・甲殻類質特殊肥料として案内されており、家庭菜園、畑、花壇などの環境管理や土づくりに使用する製品です。農薬ではないため、農作物の病害虫を防除する農薬として使用する製品ではありません。

マリンスターシリーズの基本的な考え方は、対象を殺傷・捕獲するのではなく、ヒトデ由来のにおいを利用して、鳥や小動物が近づきにくい環境づくりを補助することです。

対象や場所に応じて、次のような種類があります。

マリンスター・撒布用

家庭菜園、畑、花壇などの周囲へ撒布するタイプです。カラス、ハトなどの飛来や、小動物の侵入が気になる場所の環境管理に使用します。

マリンスター・小分けタイプ

天然乾燥ヒトデを不織布へ入れたタイプです。中身を出さず、ベランダ、軒下、屋根裏、物置、倉庫などへ置いたり吊るしたりして使用します。

マリンスターDX

天然乾燥ヒトデと月桃葉部抽出液を使用した減臭タイプです。キッチン周辺、物置、屋根裏、バックヤードなど、通常のヒトデ由来のにおいが気になる屋内で使用しやすいように設計されています。

いずれも、農薬、殺虫剤、殺そ剤、捕獲器ではありません。効果を保証する製品でもなく、対象動物の個体差、設置場所、風雨、周辺の餌環境などによって結果は異なります。

農薬とヒトデ由来資材の違い

両者の違いを整理すると、次のようになります。

比較項目登録農薬マリンスターシリーズ
主な目的登録された病害虫・雑草などの防除鳥や小動物が近づきにくい環境づくりの補助
法的な位置づけ農薬取締法に基づく登録農薬農薬ではない自然由来の資材
対象ラベルに記載された作物・病害虫など商品ごとに案内された鳥・小動物や使用場所
使用方法作物、希釈倍数、時期、回数などを厳守商品表示に従い、撒く、置く、吊るす
殺傷・防除製品により殺虫、殺菌、除草など捕獲・殺傷・駆除を目的としない
効果の考え方登録された対象と方法に基づいて使用環境管理を補助し、結果には個体差がある
主な注意点適用外使用、飛散、使用時期、回数食品との接触、誤食、におい、雨による流出

重要なのは、これらを同じ目的の商品として競わせないことです。

例えば、トマトに発生したアブラムシを防除したい場合、マリンスターを殺虫剤の代わりに使うことはできません。一方、カラスによる収穫前の食害を防ぎたい場合、一般的な病害虫用殺虫剤を散布しても、カラスの侵入防止策にはなりません。

家庭菜園の獣害・鳥害では、まず物理対策を考える

カラス、ハト、猫、イノシシなどによる被害は、農作物の病気や昆虫被害とは性質が異なります。

こうした鳥獣被害では、最初に次のような対策を検討します。

  • 防鳥ネットで作物を覆う
  • テグスや防鳥糸で侵入空間を狭める
  • 柵やワイヤーメッシュを設置する
  • 収穫直前の作物を重点的に保護する
  • 生ごみ、落果、ペットフードを片付ける
  • 鳥が止まりやすい場所を減らす
  • 穴、隙間、侵入口をふさぐ
  • 忌避資材を補助的に併用する

ネットや柵は、正しく設置できれば対象動物と作物を物理的に分けられるのが利点です。

一方、隙間がある、地面との間が空いている、ネットがたるんでいると、侵入されたり動物が絡まったりする可能性があります。作物の成長や人の動線も考慮し、安全に設置する必要があります。

忌避資材は、ネットや柵を設置しにくい場所、侵入経路周辺、物置、ベランダなどで、環境管理を補う方法として活用できます。

「食べる野菜だから忌避資材を優先」は正しい?

家庭菜園では、自分や家族が食べる野菜を育てるため、「農薬を使いたくない」と考える方もいます。その選択自体は、栽培方針の一つです。

ただし、「登録農薬より、農薬ではない自然由来資材の方が必ず安全」とは言えません。

登録農薬は、適用作物、使用時期、使用量などを守ることを前提に安全性が評価されています。一方、農薬ではない資材は、登録農薬と同じ用途や審査を受けたものではありません。

ヒトデ由来資材を使う場合も、次の点に注意します。

  • 野菜の可食部へ直接かけない
  • 収穫物や食品へ触れさせない
  • 子どもやペットが口に入れない場所で使用する
  • 手袋を使用し、作業後は手を洗う
  • 過剰に撒かず、商品表示に従う
  • 雨で道路や排水溝へ流れないようにする
  • においが近隣へ影響しないか確認する

大切なのは、「農薬か自然由来か」という二択ではなく、対象・目的・使用場所に適した方法を選ぶことです。

被害別に見る選び方

アブラムシやハダニが発生している

まず捕殺、葉裏の洗浄、防虫ネットなどを検討します。被害が広がり、農薬を使用する場合は、その作物と害虫に登録のある製品を選び、ラベルを厳守します。

うどんこ病や灰色かび病が広がっている

感染した葉の除去、風通し、水やり方法の見直しを行います。殺菌剤を使う場合は、対象作物と病気に登録されたものを選びます。

カラスやハトに野菜を食べられる

防鳥ネットやテグスなどの物理対策が中心です。マリンスターは、それらと併用して近づきにくい環境づくりを補助する選択肢です。

猫に花壇を掘られる

フン尿を清掃し、においを除去したうえで、土の露出を減らし、猫よけマットや柵を検討します。猫用の忌避資材は補助的に使用します。

物置にネズミやイタチの気配がある

餌や巣材を片付け、侵入口を確認します。内部に動物がいないことを確かめてから隙間をふさぎ、マリンスター小分けタイプやDXを補助的に設置します。

もぐらの盛り土がある

活動範囲を確認し、土を軽く戻して再び盛り上がるか観察します。ヒトデ由来資材だけで完全に活動を止められるとは限らないため、継続的に状況を確認します。

商品を選ぶ前のチェックリスト

購入前に、次の項目を確認してください。

  • □ 原因となる生物を把握できている
  • □ 害虫、病気、鳥、哺乳類のどれかを区別した
  • □ 防除、侵入防止、忌避のどれが目的か整理した
  • □ 農薬の場合は登録番号を確認した
  • □ 適用作物と対象病害虫を確認した
  • □ 使用時期、量、回数を確認した
  • □ 忌避資材の場合は屋内用・屋外用を確認した
  • □ 食品や可食部への接触を避けられる
  • □ 子どもやペットが触れない場所で使える
  • □ ネット、柵、清掃、侵入口封鎖を併用できる
  • □ 使用後も被害状況を継続して確認できる

マリンスターシリーズが向いている方

マリンスターシリーズは、次のような方の選択肢になります。

  • 鳥や小動物を殺傷しない対策を探している
  • 防鳥ネットや柵と併用できる補助資材が欲しい
  • 家庭菜園や花壇の周囲で環境管理に使いたい
  • ベランダ、軒下、物置へ置けるタイプを探している
  • 天然乾燥ヒトデを活用した自然由来資材に関心がある
  • 通常タイプのにおいが気になり、減臭タイプを検討している

家庭菜園や庭には撒布用のマリンスター、ベランダや物置には小分けタイプ、屋内でにおいを抑えたい場所にはマリンスターDXというように、使用場所に応じて選びます。

ただし、いずれも「置けば必ず被害がなくなる」という商品ではありません。餌の除去、清掃、ネット、柵、侵入口の封鎖などと組み合わせてください。

まとめ|「農薬か自然由来か」ではなく目的で選ぶ

農薬とヒトデ由来資材は、同じ役割を持つ商品ではありません。

登録農薬は、農作物の病害虫や雑草などを防除するために、作物、対象、使用量、時期、回数などが定められた製品です。正しく使用するには、ラベルと農薬登録情報を確認する必要があります。

マリンスターシリーズは農薬ではなく、天然乾燥ヒトデ由来のにおいを利用し、鳥や小動物が近づきにくい環境づくりを補助する資材です。病害虫を殺虫・殺菌する目的では使用できません。

家庭菜園では、次の順序で対策を考えましょう。

  1. 原因となる生物や症状を確認する
  2. 餌、隠れ場所、侵入経路を見直す
  3. ネットや柵などの物理対策を行う
  4. 必要に応じて登録農薬または忌避資材を選ぶ
  5. 使用後も被害状況を確認する

農薬を使わない鳥獣対策や、ネット・柵を補う自然由来の資材を探している方は、使用場所に合ったマリンスターシリーズをご検討ください。

※マリンスターシリーズは農薬ではありません。 ※農作物の病害虫を防除する目的では使用できません。 ※対象動物の捕獲・殺傷・駆除を目的とする商品ではありません。 ※使用環境や対象動物の個体差により、結果は異なります。

引用・参考資料

  1. 農林水産省「農薬コーナー」 農薬登録制度、使用基準、安全性評価の考え方を参照。
  2. 農林水産省「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」 適用作物、使用量、希釈倍数、使用時期、使用回数に関する基準を参照。
  3. 農林水産省「農薬登録情報提供システム」 農薬名、作物名、病害虫名などによる登録情報の確認方法を参照。
  4. 農林水産省「農薬飛散による被害の発生を防ぐために」 登録農薬の適正使用と周辺への飛散防止を参照。
  5. 農林水産省「除草剤の販売・使用について」 農薬登録を受けていない製品を農薬として使用できないことを参照。
  6. ECOXCO「マリンスター・撒布用2kg」商品情報 天然ヒトデ100%、甲殻類質特殊肥料、農薬ではない旨を参照。
  7. ECOXCO「マリンスター・小分けタイプ」商品情報 原材料、設置方法、主な使用場所を参照。
  8. ECOXCO「マリンスターDX」商品情報 天然乾燥ヒトデ、月桃葉部抽出液、減臭タイプの特徴を参照。

記事索引

農薬の定義 「農薬とは何か」を参照。

登録農薬の安全性と使用基準 「登録農薬は『危険だから避けるもの』ではない」を参照。

天然由来と農薬の関係 「天然由来でも農薬になる場合がある」を参照。

マリンスターの位置づけ 「ヒトデ由来資材とは」を参照。

農薬とヒトデ由来資材の比較 「農薬とヒトデ由来資材の違い」を参照。

防鳥ネット・柵との組み合わせ 「家庭菜園の獣害・鳥害では、まず物理対策を考える」を参照。

被害別の選び方 「被害別に見る選び方」を参照。

マリンスターシリーズの選び方 「マリンスターシリーズが向いている方」を参照。

用語集

農薬

農作物の病害虫や雑草などの防除、または農作物の生理機能の調整を目的とする薬剤などのうち、農薬取締法に基づいて扱われるものです。

登録農薬

安全性、効果、作物への影響などに関する審査を経て、農薬取締法に基づき登録された農薬です。

適用作物

その農薬を使用することが認められている作物です。似た野菜であっても、ラベルに記載のない作物へ使用できない場合があります。

使用時期

農薬を使用できる時期です。「収穫前日まで」「収穫7日前まで」など、製品と作物ごとに設定されます。

総使用回数

同じ有効成分を含む農薬を、その作物へ使用できる合計回数です。商品名が違っても同じ有効成分を含む場合があります。

忌避剤

におい、味、刺激などによって対象を遠ざける目的の製品です。農薬登録された忌避剤と、農薬ではない生活環境用・鳥獣用の製品があるため、表示の確認が必要です。

忌避資材

対象動物が近づきにくい環境づくりを補助する資材を指す一般的な表現です。法令上の統一された製品分類を示す言葉とは限りません。

物理対策

ネット、柵、金網、テグス、侵入口の補修などにより、対象動物と作物や建物を物理的に分ける方法です。

甲殻類質特殊肥料

肥料法令上の特殊肥料の区分の一つです。マリンスター撒布用は、商品情報上、この区分のヒトデ乾燥品として案内されています。

免責事項

本記事は、家庭菜園における農薬、鳥獣対策および自然由来資材について、一般的な情報を提供することを目的としています。特定の農薬、資材または対策方法の効果や安全性を一律に保証するものではありません。

農薬を使用する際は、最新の容器ラベル、農薬登録番号、適用作物、対象病害虫、使用量、希釈倍数、使用時期、使用回数および使用上の注意を必ず確認してください。農薬登録や使用基準は変更される場合があるため、農林水産省の農薬登録情報提供システムなどで最新情報をご確認ください。

天然由来または自然由来という表示は、無害、無刺激、無臭、食品として安全、すべての植物や動物に影響がないことを意味しません。商品表示に従い、子どもやペットの誤食、食品や収穫物への接触、近隣へのにおい、道路や排水溝への流出に注意してください。

マリンスター、マリンスター・小分けタイプおよびマリンスターDXは農薬、殺虫剤、殺そ剤、捕獲器ではありません。農作物の病害虫を防除したり、対象動物を捕獲・殺傷・駆除したりする商品ではなく、近づきにくい環境づくりを補助する資材です。

鳥獣の行動は、種類、個体差、季節、周辺の餌、建物の構造、設置場所、風雨などによって変わります。忌避資材を使用しても、すべての侵入や被害を防げるとは限りません。ネット、柵、清掃、餌の除去、侵入口の封鎖などを組み合わせてください。

野生鳥獣の捕獲や殺傷には、鳥獣保護管理法その他の法令に基づく許可が必要となる場合があります。捕獲を検討する場合は、自己判断でわなを設置せず、自治体の担当窓口または専門事業者へご相談ください。